9月7日、8日の日程でコンラッドホテル東京で開催された第13回ACAMSカンファレンスにて、「ノンバンク決済を巡るFATF勧告及びFATF第4次対日相互審査と、本邦AML/CFTの取組み (銀行による決済業者のモニタリングを含む)」と題して、中崎隆弁護士、金融庁の岡崎 頌央(金融庁 総合政策局リスク分析総括課マネーローンダリング・テロ資金供与対策企画室 )専門検査官とともに講演しました。
吉元のテーマは、「クレジットカード業界におけるこれまでのAMLの取組みと今後の課題」。
クレジットカード番号等の情報の盗用で、2021年の不正使用が330億円を超える中、不正使用の防止のために無権限使用、なりすまし使用を防ぐ犯罪対策とともに、金融機関のAML/CFT対策が進む中、実質的に資金移動に利用可能なクレジットカード取引が悪用される懸念があります。
特に、法人カードの従業員カードを利用したり、家族カードを悪用する資金移動が可能になる点に注意を払うべき旨を強調し、今後の不正検知システムに、正常取引を装う不正使用を見分ける観点を持つべき旨話しました。
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